ハプニング〜生存者0〜

解説

西村真弓(水崎綾女)は劇団員で、今は、次の公演の稽古の真っ最中だ。次の公演は一風変わった作品で、オムニバス形式になっている。演出家・今村が作った『刺』、『突』、『吊』、『潰』、『埋』、『死』という6つの台本を手に、6つの班が班ごとに練習しているのだ。しかも、この作品は、川口という看板俳優が昨年事故をし、公演を休んでいた劇団の復活の作品。劇団員たちは川口の代わりの看板俳優になれるように、お互いに闘志を燃やしている。真弓もライバルの野澤愛(松山メアリ)に負けないように、必死で稽古をしている。そこへ同じ『刺』という作品の班の古川が、ナイフで刺すシーンを本物のナイフを使って演じたいと言い出す。そして、稽古場にナイフが持ち込まれた瞬間――恐怖の突然死が幕を開けた。
通り魔事件、電車事故、地震で命を絶つ人々が多い中、<突然の死>から始まる6つのショートフィルムで構成された作品。もし、周りの友人達が『ハプニング』により次々といなくなってしまったら、人はどうなるのか?対処方法なし、防御方法なしの『ハプニング』による死が観る者を震撼させる。